開 催 日: | 2017年3月15日(水)・16日(木) |
場 所: | 小山市立生涯学習センター |
参加人数: | 12人 |
1日目: | 「使える筋反射検査の実技と導入」・・・日下田 先生
「自律神経機能を安定化させる検査と施術実技」 ・・・山中 先生
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2日目: | 鈴木直人 先生への質疑応答 |
レポート作成者: | 自律神経臨床研究会 藤井龍磨 |
自律身体療法を学ぶ有志の会「自律神経臨床研究会」による、
第9回春季合宿研修会が栃木県小山市にて開催されました。
会場の小山市立生涯学習センターがある小山駅は、
東京駅から新幹線で45分の遠方。それでも今回は
合計12名もの先生が参加者して頂けました。
今回より自律身体療法を学んでいない方でもセミナー参加が
OKになったために初参加の先生がいたりと、人数が多くて
賑やかな合宿となりました。
これまでに開催したセミナーのレポートはこちら↓
第7回 うつセミ復習会レポート
第8回 うつセミ復習会レポート
1日目
当会の会長である「ひろカイロ整体院」院長 滝本裕之先生の
ご挨拶から合宿はスタート。
滝本先生がご挨拶の中で、「地元の守谷駅よりも小山駅の方が
栄えているのには驚きました」とおっしゃった時には、
先生方も笑っていました。
私自身は守谷に詳しくはないので比較はできませんが、
新幹線が停車する駅だけのことはあるな~と思います。
今回でセミナーも9回目となり今後も続けていきたいと
滝本先生が述べ、セミナーが始まりました。
使える筋反射の実技と導入 日下田一之先生
セミナー初日の前半は、「彩整体」院長 日下田一之先生の
「使える筋反射の実技と導入」。
日下田先生が発表された筋反射検査は、キネシオロジーと
違った意味で日々の臨床で正確に使える筋反射検査です。
まずは筋反射検査を行う上で重要な、
・筋反射検査を行う上で術者の設定が曖昧だと正しい反射が
でないこと
・全か無かと設定を明確にすること
・共鳴
・実技で体感すること
などを説明しました。
それから大腿筋膜張筋や中殿筋をインジケーターとして使い、
検査法のデモンストレーションを日下田先生が実際に行いながら、
参加者は二人一組になってテクニックを練習しました。
先生方は熱心に練習し、非常に高度な内容のために多くの質問が
出ました。
それに対して日下田先生は実技を交えながらひとつひとつ丁寧に
お答えし、私自身も質問と回答を見聞きすることで、より理解が
深まりました。
一通り筋反射を練習した後、
「Wチェック」
「意識の明確化」
「エラーについて」
など、正確に筋反射が出るために重要なことを説明し、
再び実技に。
意識やイメージの持ち様で検査結果が変わってしまうことには
驚きました。
私がこれまでに習った筋力検査や反射検査よりも高度な内容のため
に非常に難しかったですが、日下田先生のお蔭で筋反射検査が
正確に出ない理由が判明し、大変勉強になりました。
時間はあっという間に過ぎ、
日下田先生の「使える筋反射の実技と導入」は終了となりました。
自律神経機能を安定化させる検査と施術実技 山中清道先生
初日の後半は「猫橋カイロプラクティック」院長 山中清道先生の
「自律神経機能を安定化させる検査と施術実技」。
これは山中先生がご自身の治療院で実際に行っている施術方法です。
色々な検査をしながら患者さんの身体の状態や症状を把握し、
インディケーター(指標)を持つことでポイントを絞った正確な
施術が行えること。検査をして施術をし、また検査をするために
患者さんにもわかりやすくて変化を時間しやすいこと。
コミュニケーションが取りやすいことや過剰な刺激を入れずに済む
ために瞑眩反応が出にくいこと。短時間での治療が可能なことなど、
ハイレベルな施術と検査法を公開して頂きました。
内容をいくつか紹介すると、
「トランズレーション」・・・重心バランスチェックをし、簡単な
方法でバランスが良くなる
「スイッチング」・・・キネシオロジーチェックでのスイッチング
(神経の混乱)を正すテクニック
「触診場所のポイント」・・・横隔膜やパトリックテスト。
ネイブルの硬さの触診チェック
「錐体路か錐体外路の問題かのチェック」
「仙結節靭帯の調整法」
「胸郭減腔テクニック」
「C1の矯正」など
を検査をしてからテクニックを行うために、身体の変化が
分かりやすいために参加された先生方も驚いていました。
今回も参加して頂いた鈴木先生は「人の治療を見るのは面白いね~」
と感想をおっしゃっていました。
初日のセミナーは山中先生の発表で終了し、その後は皆さんで
タクシーにてスーパー銭湯「小山やすらぎの湯」へ移動。
とてもいい湯で文字通り裸の付き合い?をしてきました。
平日の夕方だというのに、スーパー銭湯は混み合っていて活気が
ありました。
お風呂の後は小山駅から少し歩いた居酒屋で懇親会。
食事、お酒の両方がとても美味しくて先生方も満足のようで
大いに盛り上がりました。その後は旅館に戻って夜中まで飲み、
語り、楽しみました。
あれだけの勉強と練習をして夜中まで飲めるのですから
皆さんタフですね~
2日目 鈴木直人先生への質疑応答
2日目は鈴木直人先生への質疑応答。
鈴木先生へ直接に質問ができるために様々な質問が出ました。
出された質問を紹介すると、
・原因不明の腹部の膨満の患者さんへの対応
・パニック障害で胃ろうの手術?など特異的な症例報告
・フラフラめまいはとれづらいか?
・超ネガティブ患者さんへの対応
・自信をつけるには?
・自己尊重感を高めるには?
・アニメ好きと盆栽が好きな人は同じ?
・浅いこと。深いこと
など以上のような質問に鈴木先生がひとつひとつお答えし、
お話や方法を御教授して頂きました。
鈴木先生の質疑応答の中で私が印象に残っていることを
ご紹介します。
・患者さんに治療を続けていってもらうためには、
腕や知識だけではなく人間的な魅力が大切なこと。
・ひとつの概念や理論だけではなく患者さんや症状に合わせて
色々な概念を使ってアプローチしてみること=引出しを多く持つこと
・悩むプロセスが大切。悩まないでやれることは
いつもと同じことをしているだけ。
など、紹介した以上のことを鈴木先生にお話して頂けました。
治療だけではなく、それ以上の深みのあるお話に大変勉強になりました。
最後に滝本先生が閉会のご挨拶をし、
以上で合宿研修会の全日程が終了となりました。
参加された先生方からは、
「とても楽しかった!次回はいつですか?」
「次はどこでやるの?」
初参加の先生からは、
「期待していた以上に面白くて勉強になりました」
など大変嬉しいお言葉を頂けて嬉しかったです。
次回の合宿研修会は未定ですが、懇親会の時に大阪や東北で
合宿をやろう!などの案も出ていて次回も楽しく勉強になる
合宿研修会を開催したいと思います。
お忙しい中、毎回参加してくださる鈴木先生。
今回参加して頂けた先生方。本当にありがとうございました。